「三渓園の紅葉」

 生糸の豪商、原富太郎が明治39年、本牧に居宅を兼ねた庭園を造った。山下公園の2.5倍はあるという三渓園には十棟の重要文化財、二棟の有形文化財建築物が点在する。季節の花が彩りを添える庭はいつ見ても一幅の絵のような美しさであるが、ことに紅葉の季節は言葉を忘れるほどの深い味わいがある。晩秋、二重楼閣の聴秋閣で紅葉の葉擦れを聴くのも一興であろう。

高畑 喜延

これまでの表紙
   
 
日本耳鼻咽喉科学会神奈川県地方部会のトップページに戻る