「山下公園」

ある初夏の休日、イチョウ並木に足を運んだ。降りそそぐ陽射しに緑がきらめき、 自然が美しさを誇っていた。
純白にうすい絵具を運ぶと、たっぷりの水はたちまち乾 いてゆく。
時はゆっくりと歩み、木々の影が濃さを増してゆく。
いつの間にか、幾重 もの葉を通る光のように、紙の上にも緑が写しとられていた。

高橋 正紘



これまでの表紙
   
 
日本耳鼻咽喉科学会神奈川県地方部会のトップページに戻る