市民向け情報の掲載にあたり
地方部会長 齊藤 彰
   平成23年以降、肺炎が日本人の死因の第3位にあります。
この7割が75歳以上の高齢者で、高齢者の肺炎の7割以上が誤嚥性肺炎とされます。誤嚥性肺炎は細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで起こる肺炎で、主に飲み込みの機能が低下する嚥下障害によって起こります。厚生労働省の試算では、全国で摂食・嚥下障害のある在宅要介護高齢者は40万人近くに及ぶとされます。
超高齢社会を生きる私たちにとって嚥下障害の正しい知識を持つことは大変有用で、その知識の普及はこの障害の診断・治療に深く関わる耳鼻咽喉科医の責務でもあります。
今回、当会の嚥下委員会が中心となって嚥下障害に対する一般の方向けの解説を作成しました。このHPを閲覧された方を始めとする皆様に活用して頂ければ幸いです。
     
はじめに
嚥下委員会 委員長 西山 耕一郎
   飲み込みの機能が低下することを嚥下障害と呼びます。
 日本では団塊の世代が75歳以上になる2025年を目前にしていますが、これから嚥下障害の方が急増することが予想されています。
 そこで一般市民の皆様向けに、嚥下障害の正しい知識を判りやすくご理解いただけるように、本ページの作製を目指しました。市民の皆様の、お役にたてれば幸いです。
     
目次  
  嚥下障害の症状
聖マリアンナ医科大学 耳鼻咽喉科
春日井 滋
  嚥下障害のメカニズム
平塚市民病院 耳鼻咽喉科
馬場 大輔
  嚥下障害と思ったら
横浜総合病院 耳鼻咽喉科
田中 泰彦
  嚥下食について
西山耳鼻咽喉科医院(横浜市南区)
西山 耕一郎
  嚥下障害の検査
北里大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
清野 由輩
  嚥下指導と
  嚥下リハビリテーション
日本医科大学武蔵小杉病院 耳鼻咽喉科
山口 智
  嚥下機能改善手術と誤嚥防止術
関東労災病院 耳鼻咽喉科
門田 哲弥
     
     
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